チョークの原料は主に炭酸カルシウム(CaCO3 )で、これを水で練って成型し固めたものが現在、チョークと呼ばれて使われているものです。
黒板にチョークを使って文字などを書くと、この粉が黒板に付着し、文字が見えます。
黒板消しを使って黒板に書かれた文字などを消すと、黒板にくっついていた粉が落ち、下にチョークの粉がたまります。この、学校では日々大量に出る粉を何とか再利用できないかというのが、この研究です。
・まずは教室を回って、チョークの粉を集めてきます。
・このままでは、髪の毛やホコリなどの不純物、粉ではなく塊のままのチョークなどが混ざっていて、固めたときに割れる原因となるので、すりつぶしてふるいにかけます。
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・こうしてできたきれいな粉を水で溶いてペースト状にします。↑
・あとは、ヘラなどで形を整えて、1〜2日ほど自然乾燥させます。
・最後の仕上げとして、表面の凸凹を削り取ってやると完成です。
使ってみると、特に問題なく使えます。不純物がきれいに取り除けて、粉が細かくなっているほど、割れにくく書き味のよいチョークができました。
問題点は、集めてきた粉の色のチョークしか作れないこと(黒板の下にたまっている粉は、たいてい、白と黄色が混ざったような色)、焼く、高温乾燥など、早く作ろうとすると割れてしまうことがあります。